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攻める銀行VS守る証券 法令順守体制の強化重要に

金融審議会の中間報告で、銀行と証券を分離するファイアーウォール(垣根)規制の緩和が打ち出されたが、「攻める銀行」と「守る証券」の両業界による対立の激化は必至だ。

銀行業界では証券との一体化への期待が高まっている。「融資と社債発行」といった銀行、証券業務を組み合わせた新しいサービスの提供が可能になるためだ。

全国銀行協会の奥正之会長(三井住友銀行頭取)も

「ファイアーウォールの問題は世界の標準と違う部分がある。顧客はグローバル化し商品やサービスに対してシームレス(継ぎ目のない)な対応を求めている」

とし、緩和への期待を隠さない。

すでにみずほ銀行(本店:東京都千代田区)がグループの証券会社と共同店舗を展開するなど証券との協力を進めており、緩和が実現すれば、メガバンクによる攻勢が強まるのは確実。垣根を越えた再編が加速する可能性もある。

ただ、銀行の不祥事が相次ぐなか、抱き合わせ販売など融資先への優越的地位の乱用も懸念されており、「コンプライアンス(法令順守)体制の強化が一層、重要になる」(業界関係者)との声も出ている。

一方、証券業界は、危機感を強めている。銀行、証券の規制緩和では、1990年代後半の金融ビッグバン改革により、銀行など金融機関での投資信託の販売が解禁され、現在では月間の販売実績のうち40%強を銀行の窓口販売が占めるなど、シェアを奪われた苦い経験がある。

それだけに、一段の規制緩和により、

「現在は禁じられている銀行が傘下の証券子会社に銀行本体の顧客情報を提供することなどが認められると、証券会社は大打撃を受ける」(業界関係者)

と猛反発している。

投信販売をめぐっては、三菱東京UFJ銀行(本店:東京都千代田区)が、顧客への不誠実な対応で金融庁から業務改善命令を受けており、証券業界としては、「消費者保護」の観点を前面に打ち出し、緩和を阻止したい考えだ。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070614-00000010-fsi-bus_all

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